
清水で印刷業を営む㈲サカエ印刷、㈱マルコ印刷、㈱エスクリエイトの3社は、清水の街の活性化を目的としたSMSという組織を発足した。
SMSは、サカエ・マルコ・エスクリエイトの頭文字をとったものだが「最初のSには、清水、静岡を基軸とし、さまざまな形容詞的な意味を持たせています。Mは、Mobile、SはServiceを表しています」(エスクリエイト・石川雅章氏)。
名前が示すように、同組織は、清水地区の生きた情報を発信することができる携帯電話専用のWEBサイトを提供し、訴求対象を絞り込み、効果的なPR活動を促進する。
印刷という紙媒体(アナログ)を生業としている3社が、デジタルでの情報配信を始めることにあたっては、「おしかりの声も覚悟している」と話す。
だが、「私たちにとっては、街の景気が伸び悩むことが死活問題になります。印刷業界は現状のままでは、どうにもならない」(マルコ印刷・望月啓伸氏)と覚悟を決めて踏み切った。
印刷業を情報産業としてとらえ、地元3社がそれぞれのスケールメリットを生かして単独ではできないアプローチを進めていく。
サカエ印刷の塩坂浩之氏は、「景気が悪くなると削減されるのは広告宣伝費や印刷物にかかる経費です。私たちは、まず街に元気をつけてもらいたい。そして元気がでたら、そこから本来の印刷物を見直してもらいたい、と考えています」と話す。
塩坂氏、望月氏、石川氏は、JCでともに意見を多戦わせた仲間でもある。
「全員が地元の印刷業者の2代目、3代目ということもありますが、競合他社同士が手を組み、新プロジェクトを立ち上げた背景には、”JCイズム“があります。おかげで、物事への取り組み方、仕事の進め方のスピードが違う。加速度をつけて新事業が進んでいるのは、JCの仲間としてともに歩んだ経験があるからこそです」。
信頼の上に立った内容のある組織にしていきたい、と意気込む3氏。11月26日には、清水テルサで3社合同のセミナーを開催し、SMSが提供する携帯電話を使用した情報配信の仕組みについて詳しく解説する。
問い合わせ、054・361・3311(エスクリエイト)
(静岡ビジネスレポート 10月20日号)